給湯器が匂いを発しているときの原因と対処法

ガス栓と直結することによって水を温める給湯器は、すぐに設定した温度のお湯が使えるので家事をするのにとても便利といえます。ただ便利ではあるのですが、給湯器は少しの故障があると命にかかわる重大な事故になりかねないです。

その故障を見極めるうえで重要なのが匂いです。匂いにはいくつか種類があり、それぞれで対処法が異なります。そこで匂いの種類と、匂いを発した時の対処法などの解説をします。

新品なのに臭いがする原因は設置する際の油が原因

匂いの種類において少数事例として存在するのが、新品として購入したばかりなのになぜか匂いがするというものです。

なぜ新品なのに匂いがするのかというと、給湯器を設置するときに使う工業用の油が原因です。工業用の油が使われている理由は、設置する際にネジなどの留め具を付け易くするのと空気に触れることによる金属の腐食を防ぐためです。

ただ工業用の油には化学成分独特の匂いがあるため、この匂いがガスの熱で熱されて空気中に気化したことが原因で起きています。この場合は全く問題がなく、何度も使って完全に工業用油に含まれる匂い物質が無くなれば自然と収まります。

ただ化学物質過敏症の人は、この匂いを吸引すると体調を崩す恐れがあるため違和感が出た時には、使用時に換気をすることが重要です。ただ1週間以上使用して匂いを発しているときには、新品であっても内部が壊れているもしくは設置業者の不手際やガス栓に異常があって不完全燃焼を起こしている場合が考えられます。

その場合は即刻使用を中止して、保証期間内ということを利用し新品に取り換えてもらうのが重要です。

生ぐさい匂いがするときには水が原因

これも少数事例ではあるのですが、給湯器の臭いの原因の一つに生ものが腐ったような生ぐさい匂いがするときというものがあります。このような生ぐさい匂いがするときの原因として挙げられるのが、給湯器の中に水が溜まることによって雑菌が繁殖してしまっていることで起きています。

給湯器の仕組みというのは水道の栓を開けると、その栓を開けたことを給湯器に設置されている水センサーが感知してガスを出して火を起こし加熱する流れです。逆に水道の栓を閉めると、この栓を閉めたことを水センサーが感知してガスを止めて鎮火します。

水道の栓を止めたとしても、給湯器の内部には水が残ってしまうので通常であれば別に設置した排出口に流されて給湯器のなかには残らないようになっています。しかし水道のミネラル分の付着によって排出口が狭まると、本来排出されるはずの水が残ってしまいます。

残った熱された水は冷めていくまでの間に、雑菌が繁殖するのに適した温度になってしまうため腐ったような匂いが出てきてしまうのです。この問題で命にかかわる事態にはならないのですが、やはり衛生面で問題があるので対処する必要があります。

基本的にこの問題が起きる事は製造会社も承知の上なので、取扱説明書では生臭い匂いがしたときには排出口に問題があることが記載されているのです。そこで取扱説明書に記載されている内容通りに、部品を取り外して水を取り除いた後に掃除すれば収まります。

焦げ臭い原因はほこりによって不完全燃焼が起きている

給湯器を使用した時の臭いの原因として、年数問わずに起きやすい事例の一つが焦げ臭い匂いです。なぜ焦げ臭い匂いが出るのかというと、その原因として挙げられるのが通気口にホコリが溜まっていることです。

給湯器に通気口が付けられている理由としては、給湯器の火はガス栓から出たガスに静電気を付けることで着火しています。ただ着火した後持続的に燃焼を続けるためには酸素が必要なのと、給湯器内部でガスが充満しないように外に適度に排出するために通気口が設けられているのです。

給湯器にとって通気口は必要不可欠なものですが、空気を取り入れる際にどうしても空気中に漂っているホコリも一緒に吸収してしまいます。その際にホコリが通気口をどんどん狭めてしまうので、着火した後持続的に燃焼を続けるためには酸素が足りなくなってしまうためガスが上手く燃えなくなります。

ガスが上手く燃えなくなると、給湯器の火が青ではなく黄色や赤色になるのです。この状態にまでなると本来消費されるはずのガスが給湯器内で溜まってしまい、それが狭まった通気口から少しずつ排出されることで臭いになります。

この状態はとても危険で、放置すると漏れたガスが原因で一酸化炭素中毒になってしまいます。あまり症状が重くない場合には、通気口についたホコリを掃除機で吸い込めば自然と収まる場合があります。しかし給湯器のホコリを拭き取ったり通気口を掃除機で吸い取っても、症状が変わらない場合は素人では手が出せない深さにまで蓄積していると考えられるのです。

その場合には素人では手の出しようがないため、専門業者に委託して取り外しを行いホコリを取り除いてもらうことで治ります。

酸っぱい匂いがするときには使用中に不完全燃焼しているガスが原因

給湯器を使用する際に焦げ臭いと同様に注意してほしいのが、使用している最中に鼻に刺激が来るような匂いがついている場合です。これはガスに静電気で火がついているのにもかかわらず、給湯器内部でガスが消費しきれずに充満しているためです。

その原因としては経年劣化による部品の消耗が主な原因ですが、新品で購入し月日が経っていない時に起きた場合は内部の金具が破損していることによって性能が落ちていることで起きているのです。もし鼻に刺激が来るような匂いを発した時には、即刻使用を中止し製造元に修理をお願いするのが大事です。

(給湯器と風呂釜の違いとは)

給湯器の匂いの原因で注意したいのがガス漏れ

給湯器が発する匂いの中で、最重要注意事項として考えられるのが使用の有無に限らず焦げ臭さと酸味のある匂いが両方発することです。この原因として考えれるのは、給湯器にガスを送り込む器具が何らかの原因で破損しガス漏れを起こしている場合が考えられます。

ガス自体は何も匂いを発しない物なのですが、ガスで火を使う生活が始まって間もない時に臭いのしないガスが原因で多くの死傷者を出した経緯があったことでガス会社は安全のために臭いを付けて判別できるようにしたのです。

ただ工場から直接送られる都市ガスと違い、ガスボンベで供給するプロパンガスを用いているときにはガス残量が少なくなった時に危険を知らせるために臭いを発して知らせるようにしています。そのためプロパンガスを用いているとき、外に設置しているガスボンベの残量を見て少ないと判断した際にはガス会社に連絡をして取り換えてもらうと治ります。

しかしガス残量が少ないからといってガス漏れの心配がないというわけではないので、どんな形であれ使用の有無に限らず匂いがあった時にはガス栓を閉めて専門業者に連絡することが安全において重要です。